あなたは高校球児と聞けばどんな印象を想像しますか?
熱血、青春、爽やかなスポーツマン、などなど色んなワードが出ると思いますが、イメージの一つとして「坊主」があります。
なぜ坊主?とは考えないくらい普通のことになっていますよね。「高校球児らしい」とか「高校球児らしくあるべきだ」とか言われることもありますが、この髪型まで定着したイメージはなぜここまで浸透したのでしょうか?
歴史的背景や理由とともに、これから目立ってくるであろう、主体性を重視した「脱丸刈り派」の高校もチェックしておきましょう!
高校野球の丸刈りはなぜ?理由を調査!
そもそも高校野球では「頭髪」の制限はありません。日本高野連も長髪を禁止しているわけではないし、坊主や丸刈りの強制はしていません。
これは高校の野球部内における部則的な面が強いのかもしれません。
この理由については色んな意見がありますが、明確な正解も見当たりません。
色んな記事を見ても浮かび上がる背景は「歴史」「伝統」「スポーツマンシップ」などです。
要するに先輩たちがこれまでやってきたスタイルを受け継いでるみたいですね。
以下、ネットの意見抜粋
①野球に専念(オシャレなんぞ意識しているようじゃダメ)・・・だからせめて,と眉をいじるヤツがいて(細眉にする),その対策として,地区高野連の申し合わせ事項として「眉を加工した選手は出場停止」になるそうです。
②野球部員としての自覚(不祥事を起こしたら地区大会に出られない,丸刈り=野球部員としてのイメージが定着しているので,悪さをしないように。日頃から野球部の看板を背負う)
③伝統であるため
も一つ,私の知る野球部は休みは年末年始の一週間だけ。あとはお盆休みすらありません。つまり床屋に行く暇がないのです。だから
④床屋・理髪店に行く時間がないので,お互いバリカンで刈れる丸刈りをヨシとする。その学校は年間140試合くらいやっているので,遠征にお金がかかります。だから
⑤床屋・理髪店に行くカネがあるなら,遠征や体作り(食費)にまわせ。引用:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1457013629
あくまでもネットの意見ではありますが、「プロ野球はいいの?」ってなりませんか?プロ野球は坊主じゃなくても専念できるし、自覚もあるし、時間もお金もあるから坊主の必要はないということにはなりませんよね。
ということは高校野球に関しては強制的にやらなきゃいけない雰囲気があるんでしょう。
その理由は「みんながやっているから」かもしれません。
決して流れを受け継ぐことを批判はしていませんが、強制は良いも悪いも批判が出てくるかもしれませんね。実際、中学では優秀な選手が高校で坊主にしたくないから野球を辞めたという話は聞いたことがあります。
【脱坊主派】丸刈りにしない強豪校はここ!
ハフポスト調べによると2018年の甲子園では、出場校56校の9割以上が坊主だったとのことです。
ではこれ以外の高校は?
- 北北海道 旭川大高 (2017年春から坊主を禁止)
- 北神奈川 慶応 (伝統的に坊主を強制しない)
- 茨城 土浦日大
丸刈りをしない(しなくてもよい)高校はこの3校だったようです!
北神奈川 慶応 野球部
今試合やって勝った慶應義塾高校。
坊主が強制じゃない野球部が甲子園で見れた。
もうずっと慶応のこと応援するわ笑
何で野球部は坊主っていう伝統が日本にはあるのでしょうか。
#慶應義塾高校
#甲子園 pic.twitter.com/n82MkLcEqk— Souぺい (@8448pei_sou) August 5, 2018
北北海道 旭川大高 野球部
今日甲子園出場を決めた北北海道代表の旭川大高は部員の坊主を禁止しているらしい
坊主を強制していない学校は結構あるけど、禁止している学校は初めて見たので結構新鮮だった pic.twitter.com/sZvWqUxmDL
— 豚男 (@kokoyakyuuu2018) July 21, 2018
茨城 土浦日大 野球部
【話題の記事】 「高校野球、やっぱり丸刈りがベスト?」坊主と脱坊主の“ミックス派”土浦日大の答え https://t.co/nn06CpqCHz pic.twitter.com/3TMpOVd4aF
— エキサイトニュース (@ExciteJapan) August 13, 2018
花巻東高校も丸刈り強制をやめた!
実は100回大会が終わった後に部員の丸刈り強制をやめたとのこと。
現に今年の選手は今までの雰囲気と違ってましたね。
#坊主 じゃない #甲子園常連校 #花巻東 #佐々木洋 監督が高校野球のあり方に一石を投じてくれそうです。ただ躾や練習は以前と変わらずめちゃくちゃ厳しいそうですけどね。 pic.twitter.com/SSMFTIOlXN
— Lions Addiction 野球垢 現場主義 (@lions_addiction) July 21, 2019
「脱丸刈り」の花巻東 仕掛け人の佐々木監督「教育自体見直す時期」
試合後の囲み取材。昨年、新チーム発足後に始めた髪形を自由にする指導で、短髪姿で挑んだ選手について質問が及んだ。
「坊主以外でも教育自体、見直す時期に来てる」と持論を展開。
「野球界でも伝統と経験で受け継がれてることがある。
もちろん良いものもあるが、フラットに見直す。守っていくものと変化させるべきものがある」と話した。
引用:https://hochi.news/articles/20190809-OHT1T50107.html
こういった取り組みって結構風当たりが強いものですよね。
なかなか、今まで当たり前だったことを変えることは難しい。誰しもが「変化」に対して二の足を踏む部分はありますが、個人的には応援したいです。
風当たりも強いですが追い風もありますよね。
まとめ
今まで当たり前と思っていたことって考えるきっかけがないものです。
ですが、今回のように今までやってこなかったことを変えることで、「そもそもなんで坊主なの?」という疑問が生まれた方も多いはず。
当事者たちも、みんなが坊主だから自分も坊主にするのが当たり前。この感覚は協調性という意味でも大切ですが、本質を身をとさなければ良いもの。
ですが、高校球児らしいという感性は根深く根付いてしまっているのも現実です。
いきなり茶髪とか長髪とかの高校球児はバッシングを受けそうな気もしますが、プロサッカー選手も目立つために赤い髪にしたり金髪にしたりしますよね。あれは自分のブランディングも含めてなので間違ってはいないかもしれませんね。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
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